広瀬川に架かる橋を架け替えてみよう
2003 年度のまとめ
- 概要:
- 広瀬川に架かる橋を架け替えるとしたら,
どういう形式でどういう径間割にするのかについて,
素人なりの構想と,それをスケッチにしたものを提案として提出する.
そのスケッチにできるだけ近い模型をケント紙で,
スパン 30 cm の 1 径間橋梁として指定された制約条件の元で製作し,
指定された載荷方法によりグループ間でその構造の強度を競争する.
なおメイルによる種々の相談にはのるが,初回の説明と見学会および
最終回のレポート提出と載荷実験以外に集まることや指導することは無い.
過去の課題と報告についても閲覧できます.
- 班:
- 6 名の参加で,一つだけ 2 人のグループにした.
- 日程:
- 9/13 に,構造力学の基礎的な部分と主要な橋の形式についての
特徴を講義した.9/27 に,若干の解説を加えながら,
牛越橋から御霊屋橋までを全員で視察した.
翌年 1/17 に,視察した橋梁についてのレポートと,
そのいずれかの橋を架け替える提案とについて,HTML 形式で
ウェブページにしたものを用いてプレゼンテーションし,
同時にケント紙で作成した模型に載荷実験をして,強度の競争をした.
- レポート
- 技術的なことはまだ知識が不足しているものの,その中で
最大限の観察報告と,特徴についての説明ができていた.
もちろん中には,かなり詳細に調査したものもあり,とても印象的であった.
報告書 (HTML) の最初の部分: A 班,
B 君,
C 君,
D 君,
E 君
- プレゼンテーション
- 今年も私は一切指導しなかったが,声のメリハリ等を除けば,
発表はどれも標準以上であった.
- 載荷実験
- 30 cm スパンの中央に,載荷籠に鉛玉をスプーンで入れていくことで載荷し,
崩壊(終局)荷重を競った.桁そのものよりも,やはり,支承部分などの不具合が
原因で崩壊することが多かった.
- J モデル
- 残念ながらアンカーが無い斜張橋
- K モデル
- 2階建てのアーチ桁だが,残念ながらウェブの強度不足
- L モデル
- 箱断面アーチだが,残念ながらライズ不足と支承条件のミス
- M モデル
- ニールセン形式と最大限補強された桁
- N モデル
- 箱桁ではあったが,リブが不足
- 自重あたりの終局荷重
- 次のようであった.やはり内部にリブや小部屋を設けた構造が強かった.
(上の載荷実験での写真の記号とは対応しているが,
報告書との対応はとれないように順不同にして記号を変えてある)
君あるいは班 | 自重 (g) | 崩壊荷重 (g) | 崩壊荷重/自重 | 順位 |
J | 42 | 1150 | 27.38 | 3 |
K | 42 | 1000 | 23.81 | 4 |
L | 72 | 1100 | 15.28 | 5 |
M | 110 | 5100 | 46.36 | 2 |
N | 93 | 4850 | 52.15 | 1 |
Tetsuo Iwakuma
2004年01月17日 (土) 16時36分24秒 JST; Stardate [-29]1521.58